油絵画家、永月水人のArt Life 

終戦記念日

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8月15日、終戦記念日です。
戦争が終わって64年がたちました。


戦争を体験された方々のインタビューを、特集番組で見ました。
私は戦争を体験していませんが、
私の両親は戦争中に生まれ、幼い時代に戦争の苦労を体験しました。

私の父は、戦争中の話は一度もしたことがありません。
聞いても答えてくれません。

数年前まで、母も、あまり話したがりませんでした。
話すと、辛い昔を思い出し、悲しくて、辛くて、いたたまれなくなるのだそうです。
この頃は少し話してくれるようになりました。
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少々重い話ですが、私の母の話を書こうと思います。
体験された方々の考えや思いはさまざまです。
一人の思いとして読んでいただけると幸いです。

戦争体験者が全員同じ考えではありません。
あくまで、私の母の場合です。
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母は山梨県に昭和13年に生まれました。
父親(私の祖父)は、中国に出兵しました。
母親(私の祖母)は、子供4人をかかえ、家を守っていました。

飛行機が来ると、防空壕に必死で逃げました。
お米の食事はほとんどなく、
とうもろこしの粉をかためた物が少し浮いてるだけの、「すいとん」が主食でした。
子供達はみんな幼かったので、農作業を手伝うこともできませんでした。
母親一人で農作物を耕したり、山へ食料を調達しに行っていたそうです。
戦争が終わっても食糧難で、家族全員ひもじい思いをしたそうです。

父親が戦地から帰ると、人が変わったようになってしまって、笑わなくなってしまったそうです。
苦労がたたって、母親とお姉さんは、早くに亡くなりました。

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母の戦争への思いは、天皇への憎しみ、外国人への憎しみだけに集中しています。
戦争が終わって何年たとうとも、その憎しみは消えません。

母は、
昭和天皇が亡くなったとき、万歳してました。
「私のお父さんを戦争に連れてった悪い人」
と言っていました。

私が外国語を勉強しているのを見た母は、
「敵国の言葉を勉強するなんて、アンタは気が狂ったんだ」
と言いました。

母は、外国へ旅行したことはありません。
行く気もありません。

その当時の情報が偏っていたせいで、
当時の軍部が悪いという考えはまったくありません。
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母の戦争体験は、一生トラウマとして残っていると思います。
戦争を体験した人が全員外国嫌いになるわけではありません。
私の母のように、時代が変化していっても、変われない人もいるのです。

いくら、
「天皇が直接出兵命令を出したわけじゃない。」
「外国人全部が悪い人じゃない。」
「もう時代は変わった。」
と言っても、
チョットやそっとじゃ、納得できません。

戦争は、戦地に行った人も、国内で生活していた人も、
不幸でした。
辛くて、悲しくて、ひもじくて、地獄でした。
人間らしく生きることも、
自分の進路も、
自分で選ぶことができなくなるのです。

二度と戦争は起きてはいけないのです。
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7月29日におとなのぬりえを追加しました。
よろしければ、ご覧くださいませね。
絵画ショップ  アトリエ 永月水人
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by legracieuxtemps | 2009-08-15 21:08 | 日常の出来事 | Comments(4)
Commented by barai at 2009-08-15 21:56 x
水人さんのご両親と私の両親は同世代ですね。
私の父も私が大学で英文科に行きたいと言った時は良い顔をせずで・・・私は国文科に進みました。
戦争の悲惨さ、怖さはずっと語り継いでいかねばならないものですよね。
世界中から戦争が、核兵器がなくなりますように。
Commented by あっこ at 2009-08-15 23:20 x
うちの両親も同世代です。
戦争の話はしてくれませんでしたが、戦後の食料の大変さの話は祖母から聞いてました。
祖母の兄弟も戦死した方もいて、お写真は拝見しましたよ。
争うことで何かが解決するわけも無いのでしょうが、未だに世界のどこかで怒っている戦争という争い。。。
いつか無くなる日が来ますように。
Commented by 永月水人 at 2009-08-17 23:52 x
★baraiさま
こんばんは~
いつもコメントをありがとう~~♡

ご両親様が同世代ということは、
私とbaraiさんも同世代かしら?

戦争が、すべてを変えてしまった、残酷なあの時代を生きてきた、
私たちの両親たち。
乗り越える強い精神と、前進する気力、
今の私にあるかどうか疑問なくらいです。
戦争を生き抜いてきてくれたから、私が生まれました。

色々なトラウマがあって、
それが子供に影響するのも、しかたがないのかもしれません。

どうしても次の世代にまで影響しています。
戦争は本当に恐いものです。

私も、地球上に戦争や核平気がなくなる日を、
切に願っています。
Commented by 永月水人 at 2009-08-17 23:58 x
★あっこさま
こんばんは~
いつもコメントをありがとう~~♡

ご両親様が同世代ということは、
私とあっこさんとも同世代ね~~。

内の両親も、戦争の話をしたがりません。
母は、話をすれば、思い出すし、
悔しいし、悲しくて、泣いてしまいます。
遠くを見るような目をします。

この頃やっと少しずつ話をしてくれるようになりました。

この日、初めて話してくれた話があったので、
この記事を書きました。

テレビでも、戦争中の話をしている方が
「やっと話せるようになった」と言っていました。
気持ちの整理、何をどう話していいのかの整理。
64年たってやっと、話せるようになったと言っていました。

それだけの年数を経過しなければならない戦争、
二度と起きて欲しくないですね。